シリコン製のボールペン

腐れ作家の芥話

「芥」としての自覚

「君はもう事務所の人間じゃないから名刺を返してください。」

 

お世話になっていた事務所の社長より送られてきた1本のLINE

 

LINEやメールには「感情がなく無味乾燥」なもので、現代人は人と人とのコミュニケーションが希薄になっていると自身満々に語る古代人達をよく目にするが、実際に対人でのコミュニケーションも相手が本心で何を考えているかなどわかるはずもなく、結局データであろうが対人であろうが他人のことを理解することなど不可能なのだ。

そう考えると対面して余計な感情を流し込まれるくらいなら、データ上で淡泊にやり取りしたほうが、お互い後腐れもなくスムーズに物事は進むものだ。

 

話を戻すが、かくして私は半年ほど所属していた事務所を辞めフリーになった。

理由はべたに「やりたいことと違った」とでも言っておこう。

昔から事なかれ主義で、部活もバイトも学校も自分に合おうが合わまいが「辞める」ということをめんどくさがり何となく長期に渡って続けることばかりだった。

 

そんな私が自分の意思で「辞める」ことを決断したのである。24歳にして大きな成長だ

褒めてほしい。もう1度言う。これは凄いことだ。褒めてくれ。

 

事務所を辞めて心機一転、自分が思うがままに好きなことを突き詰めて生きていこう!

 

・・・そんなテンプレドラマの主人公のような発想もなく、次もなんとなく大きなものに巻かれて生きていく目途がたっている。

 

 

 

 

だって自分であれこれ考えるとかめんどくさくな~い?

 

 

 

 

自覚する必要がある。私は主人公ではないのだ。主人公の影にうっすら映りこむ名もないエキストラ、山のように降り積もる「ゴミクズ」、つまり「芥」であるということを

 

だからこそ私は「主人公」を探している。単体では寸分の価値もない「芥」でも光り輝く「主人公」の横でなら、クズはクズでも「星クズ」ぐらいの扱いを受けれるのだ。

 

私は明日も生きてゆく。有象無象の「芥」として。「芥」としての誇りを持って。

「芥」としての自覚を持ち、「芥」として恥じない行動を心がけて、胸を張って「芥」としてこれからの人生を生きていこうと思う。

 

このブログではそんな「芥」作家の誰のためにもならない「チンカス芥話」を垂れ流していこうと思う。

 

それではまたの機会に。しーゆーあげいん